2011年10月31日月曜日

The Grand Design

最近読んでいるのが "The Grand Design" という、スティーブン・ホーキング博士とレナード ムロディナウという物理学者の共著(?)の本。

興味のツボに思い切りハマった内容なので実に面白い。

出だしの第1章で、
「"How can we understand the world in which we find ourselves? How does the universe behave? What is the nature of reality? Where did all this come from? Did the universe need a creator?" など、こういった数多くの疑問を人々は問うてきた」
と書いているのだが、

すごいのは、そのあと。なんとなれば、
"Traditionally these are questions for philosophy, but philosophy is dead."
さすがは筋金入りの理論物理学者。ある種の漫画に出てくる台詞を彷彿とさせる文章

さらに第8章で、
「自然の法則は、宇宙が『どう』振る舞うかは教えてくれるが、本書の冒頭で示した『なぜ』の疑問には答えてくれない」
として、その疑問3つを挙げている。
  • Why is there something rather than nothing?
  • Why do we exist?
  • Why this particular set of laws and not some others?

この3つの疑問に対して、著者らは
"... We claim, however, that it is possible to answer these questions purely within the realm of science, and without invoking any divine beings."
と言っている。

つまり、神様を持ち出さなくても、純粋に科学だけでこの疑問には答えが出せる、というわけ。

でも個人的には「太上下知有之 ... 百姓皆謂我自然」という老子道徳経第17章の最初と最後の言葉が浮かんでくる。

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